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9月14日(木)
8月終わりにヤフオクで落としていた、日産シルビア(PS13 SR20DET)用、ただし動作不明品のため破格の1,000円に交換作業を始めた。
一応作業が行き詰まり動けなくなるかもしれないので、明日の休みを予備日としている。
先ずは、ノーマル外し。
作業を楽にするために、ルーフを外してリヤガラスを倒す。
黒ボン号はリヤトレーを外して剥き出しになっているため、いきなり室内側のフューエルポンプカバーを外せる。
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開いた口からは燃料ポンプと燃料計のゲージのフタが見える。
フューエルポンプカプラーとレベルゲージカプラーのギボシを外す。
固定されてるうちにホースを少し動かしておく方が後に抜けやすいので、ホースバンドをずらし、ホースをプライヤーで軽く挟み左右に回す。
固着してなかったようで、指で力を込めずらすと少しだけ動いた。
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燃料ポンプのフタを留めている+ネジをドライバーで回して外す。
全て外した所で、ホースを抜く。
結構きつくて、狭くて、指先に力が入んなくて、苦労したがどうにか抜けた。
ほぼ一日エンジンを掛けてなかったけど、少量ドボドボとホースからガソリンがこぼれてきたので、ズラした穴に注ぎ入れといた。
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穴から真っ直ぐ引き上げて、先に付いてるストレーナの網を逃がしながら斜めにして引き出す。
ガソリンが垂れるので、ボロ布を当てて外に出す。
PS13ポンプと並べて見ると「ちっちぇー。」
こうやって実際見てみると、大きさの違いにビックリしますよ。
大きさの違いはあるが、これをどうにかして純正と付け替えねばならない。
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カプチ純正燃料ポンプをバラします。
+配線がフタの底に丸型圧着端子で留められているのを外し、−配線は燃料ポンプステー背面の+ネジを外します。
ポンプ本体を固定している底面の金具を−ドライバーで外し、振動防止のためのゴム部品を取り、ポンプ上部の噴出孔を引き抜きます。
Oリングがきつくて左右に回しながら、少しずつしか抜けません。
どうにか時間を掛けて抜き、単体となりました。
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PS13ポンプにはストレーナの網が付いてこなかったので、カプチに付いてた網を使うしかないので慎重に外します。
固定は燃料吸入孔の横に3.9mmの円柱が出ており、それにストレーナの穴を差し込んでスナップリングで留まっています。
このリングに先の細いドライバーを隙間に差し込んで外そうとしますが、一番細い−ドライバーでさえ太過ぎて、そこに入りません。
これは針状の物しか無理なようです。
で思いついたのが、千枚通し。
家の裁縫箱から持ち出しやってみると、上手く行きました。
スナップリングが外れ、ストレーナ網が外れます。
PS13ポンプの方は配線がフタの裏の端子にハンダ付けされてるので、ニッパで配線を切ります。
噴出孔の接続はパイプとの間を短いホースで繋がっているので、軽く回すとすぐに抜け単体となりました。
大きさの違いをはっきり見てもらうために並べて撮影。
カプチ純正ポンプには
何も書かれて居りません。
ちなみに日産PS13ポンプには
「JECS MADE IN JAPAN
A42-T44
12V 3712E」
と書かれていました。
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次にストレーナ網を移植します。
ノギスで測ったところ、吸入孔外径11.0mmと固定用円柱の3.9mmは全く同じ寸法です。
だが当ててみると、吸入孔と円柱の間隔がPS13ポンプの方が気持ち遠いようです。
そこで円柱の刺さる穴を広げる方向に、精密丸金ヤスリで削ります。
材質は固めのプラスチックぽいので削り過ぎに注意。
上手くはまったので。スナップリングを押し込んで固定。
次に噴出孔のつなぎに掛かります。
カプチポンプの噴出孔に付いているOリングと上下にはまっているプラスチック部品を外します。
−ドライバーで渕を少しづつ持ち上げていくと、上の部品(以下「キャップ」)が外れた。
Oリングと下の部品はフリーだったので、スポッと抜けました。
ポンプ同士の噴出孔の外径を測ってみると、カプチの方は9.0mmのままで、先まで同じ太さですが、PS13ポンプの方はホース接続のためか、元の方は9.0mmで上端7mmくらいが9.5mmと太くなっています。
ここにカプチポンプに付いていたOリングを固定する事ができれば、魚沼米チーノさんが話していたホースを使わないで接続が出来るはずです。
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単純に9.5mmを9.0mmに細くする訳ですから、その太い部分をヤスリで削っちゃいましょう。
ちょうどこの部分はやはりプラスチックのようですし、削りやすいもんです。
精密金ヤスリで少しづつ削ってはキャップをあてがって、あまり細くなり過ぎないように進めます。
頭がはまりそうになったら、紙ヤスリ#400で整えます。
下の部品とOリングを入れ、キャップを押し込みます。
ばっちりでキツキツにはまりました。
これでカプチステーにポンプは突っ込めます。
噴出孔をパイプの広がった所に差し込み、グリグリと回しながら押し込みます。
上手く行きました。
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ストレーナ網がカプチポンプの時のように、正面に向くような角度にしておきます。
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次は配線。
小さい丸型圧着端子を2ヶ用意し、−はカプチステーの背面に回し、ちょうどの長さで切り、端子を圧着し+ネジで留めます。
+はフタ底部の端子までの長さに切り、端子を圧着し留めます。
次にポンプ自体の固定です。
魚沼米チーノさんの話しでは、ホースバンドで固定すると聞いていたので、ちょうどの大きさのホースバンドでステーに共締めします。
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完成しました。
タンクの穴へ先から入れていくと・・・入りません。
ホースバンドのネジ部分が大きくて通りません。
一度ホースバンドを緩め、ドレンパイプの横にズラしてみましたが結果は同じ。
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こうなったら、どこかの店で見た事のある、ステンレスバンドしきゃない。
ネジの代わりにステンのボールが入っていて、ボールを狭まった方に噛ませて固定するので、この部分がかなり小さかったはずです。
しかし、どこで売っていたのかが定かでない。
売っていそうな店を回ってみる事にします。
おふくろのムーブで
「アストロプロダクツ」
「スーパーホームセンタームサシ」
「スーパーオートバックス」
の順で探しに行きます。
最後の最後にスーパーオートバックスのマフラー関連売場にジュラン製の「ステンレスバンド」が置いてありました。
同じ1,890円でバンド5本のと、3mのバンドとヘッド10ヶの入った、2種類があり、数の多い方がお得と考え後者を購入。
でもこれって燃ポンより高けーじゃん。(笑)
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家に戻り、昼食をとってから作業再開。
PS13ポンプにしたら、カプチの時より少し(5mmくらい)だけど低くなってしまってます。
なるべく同じ高さにしないと、タンクの底にストレーナが着いて吸込みが悪くなったり、音が出るかもしれない。
噴出孔側を目一杯押し込んでポンプ底とステーの下部分の間に、付いていたゴム部品を押し込んでみますが無理。
当たる部分を切れば無いよりは上がるので、カッターとニッパで切って押し込みます。
「うん。良い感じ。」
ステンバンドで固定する前に底着きするか確認のため、ステン針金で仮固定してタンクに入れてみる事にします。
ポンプの真ん中あたりにステン針金を2重に巻き端を捻ります。
バンドのネジ部分が無くなったのでタンクに入ります。
フタをピッタリ合わせたところから何度か上下させますが、ぶつかったような感覚はありません。
多分底までは少しクリアランスがあるのでしょう。
タンクから取り出しステンバンドを掛けます。
ちょうどよりちょっと長く切って、曲げて通して締め込んでいくと・・・。
上手く締まんないじゃん。
ちょっとユル。
仕方ないんで、このバンドはそのままにしといて、始めに巻いたステン針金と更に上の方にステン針金を巻いとけば外れねえだろう。
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今度こそ、最終的完成のはず。
(動けばって問題もまだ解決してないけど。)
タンクに入れて、フタを固定する前にホース2本を差し込んで奥まで突っ込みます。
ホースバンドをきちんと掛けて、コネクターを繋ぎます。
ボルト穴の位置を合わせて+ボルトを締め込みます。
室内側のフューエルポンプカバーは付けずにイグニッションを回してみます。
IGN ONで燃料ポンプから「ミィーン」と音がして回ってるようです。
スタートまで回すとあっけなくエンジンは掛かりました。
「良かったぁ。不動品じゃなかったよ。」と安堵。
ホースやフタ周辺からのガソリンの漏れを目視確認。
異常なし。
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それじゃあ、どう変わったのか試乗に出掛けてみる事にします。
オープンにしているので音の変化はあまり分かりませんが、低回転のトルクが太った気がします。
上まで回すには3車線のバイパスであっても、真昼間では全開は無理です。
その辺は、やはりお山じゃないと出来ないでしょう。
後日、やはり街乗りですが、ルーフを付けて走らせてみると純正ポンプの時よりも少し大きめな「ミィーン」と言う音がしてました。
私の場合、リヤトレーを外してあるから、ちょっと大きめに聞こえるのかもしれません。
軽くお山を走ったら、以前よりトルク感が上がった気がしますが、どのくらいプラシーボが入っているのか分からず、違いは分かりません。
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