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5月10日(水)
「走りにばっか行ってねえで、たまには何か作っかな?」
赤の5φLEDがあるから、リヤサイドマーカーにするか。
材料は、大昔のアルトバンCA71Vのサイドウィンカーが2ヶ。
レンズがウィンカーのためオレンジ色なので、これを割って取外し、代わりにダイヤカットの透明アクリル板に交換。
LEDの反射板はホームセンターを何店も歩き潰した末に見つけ出した逸品。
これにLEDもスーパーホームセンタームサシで見つけた藤崎電気且ミの「ルミネカンバス用LED」を3ヶ並べる予定。
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先ずはレンズ割り。
ウィンカーを手に持ち、他の部分が割れないようにして、トンカチで叩く。
なかなか硬く、少しひびが入っても欠けない。
何度も続け少し欠けたら、ラジオペンチでバリバリと割りながら引っ剥がす。
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それでも渕には、接着剤で付けてあったのか、残ってしまったが、カッターの刃を間に差し込み切り剥がした。
取れたレンズの大きさを測るためウィンカーに紙を当て、渕を鉛筆でなぞり型を取る。
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型をダイヤカットアクリル板に写し、金鋸で切出し、金ヤスリで仕上げる。
型より一回り小さ目になってやっとウィンカーにはまった。
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次は反射板をウィンカーに埋め込むか。
その反射板とは、何と農具コーナーに並んでいた、草花の苗を入れるための「プラグトレー」と言われる物だ!
私の購入したのは穴の大きさの一番小さな物とその上のサイズ。
一番小さなこれ1枚で14×29で406個分の穴が開いているので激安。確か百数十円。
穴の大きさも、色々あるので目的に合わせて選べます。
難点は色が黒しかないと言う事。(当たり前だって。)
それでも試しに、裏からLEDを突っ込み点灯してみたら、思ってたよりかなり明るい。
これなら充分な明るさだ。
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良い感じに反射する事も分かったし、埋め込むか。
大きさ的に3連が限界だし、LEDも3ヶだと180Ωの抵抗で都合が良い。
3連分をハサミで切り出し、カッターで余分な部分を切り落とす。
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表から入れられるように、3連プラグの入る穴の型を取る。
硬紙にだいたいの大きさの長方形を切り取る。
3連プラグがピッタリ入ったら、それをウィンカーハウジングに写し切り取るんだが、カッターの刃じゃあ軟らかそうではあるが、手間が掛かり過ぎる。
こう言った物を切るためのホットナイフを持っていれば良いんだが・・・。
考えれば刃にはなっていないが、同じような構造の物があるじゃないか。
みんなが考えたようにそれは「半田ごて」。
写した線よりかなり内側にこてを突っ差し、横に動かして切って行く。
どうにか固定する爪を残すようにして、ほとんどがっぽりと切ってしまった。
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次にカッターで溶けてめくれた切り口を切り取り、徐々に穴を拡大し、3連プラグの入るように仕上げる。
それの渕がハウジングの上面に当たるようになったらレンズを重ねてみます。
しかし、渕が3連プラグを入れてない時より浮いており、レンズが収まりません。
渕を本体に落とし込ませるために、渕の当たる部分を掘り下げます。
カッターと彫刻刀を使い、丁寧に切って行く。
レンズを入れてみて、きっちり収まるようになれば終了。
プラグの固定は表にホットボンドを使うとまたレンズが浮いてしまうので、裏側のハウジングとの隙間にそれを流し込む。
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次はLEDの固定と配線。
プラグの底にはちょうど5φのLEDが入る穴が開いており、そこに差し込んで足を左右に曲げてハンダ付け。
+に180Ωの抵抗を付けて点灯確認し、ホットボンドで固定。
その先には配線を付けて、ギボシを付けておく。
レンズ越しに見ると、上下の爪の元に裏を覗ける穴が開いており、光が漏れてくる。
これが嫌なので、黒カッティングシートでそこを塞ぐように貼る。
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レンズはこれまたホットボンドを少量左右の渕に付けて貼り付ける。
本体完成。
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次はボディへの取付けだ。
先ずは固定のための穴の形状を決めるために、硬紙をハウジングに合わせて切って行く。
そして、ハウジングにぴったりはまるようになったら、今度はハウジングの外周に合わせて外渕を切る。
これにより付けた時の位置が、ラインの窪みなどに浮かないようにするのだ。
当然、場所はウレタン製で穴開け加工の容易なリヤバンパー左右。
しかし、ウィンカーハウジングの奥行きが27mmあり、取付け位置に苦慮。
バンパー裏から手が入れられ、奥に遮へい物の無い所は、フェンダー上部先端と下端辺り。
しかしこの辺りじゃあ、付けたとしても変わった位置過ぎ。
やはりオーソドックスにバンパーサイド中央辺りがBEST。
だがそうなると、今度は奥行きに不安がある。
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様子見にバンパーを外してみる。
ナンバー留めボルト2本を外し、次にテールランプを外し、そこにある2ヶ所と残り3ヶ所のボルトを外し、フェンダー上面と下端のネジを外す。
バックランプの配線をカプラーで抜くと外れる。
バンパー中央は微妙に盛り上がっているが、中の面からそれほど離れていないようだ。
この隙間の厚みを計るために、油粘土を中の面に付けて置き、バンパーを被せてみる。
つぶれ具合から厚さを測ると35mmくらいありそうだ。
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それだけではまだ信用できないが、一か八か決めた位置に賭けてみる事にする。
型をバンパーに鉛筆で写す。
ドリルを充電ドライバーに付けて穴開け。
開いたら、すかさずドライバーを突っ込んで、奥行きを測る。
30mm以上あるようなので大丈夫だ。
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ドリルで周囲を繋ぐように穴を開けていき、ニッパーで中の部分を切り取る。
カッターで、写した内側になるまでひたすら切り取る。
左右の丸くなる部分は彫刻刀の丸刀で切る。
あまり大きく切ると、外れる事も考えられるので、上手くはまって緩くならないくらいの見極めが難しい。
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最後に配線だ。
テールランプのスモールから取るために、短い配線の左右にギボシを付け、その片側から長く引きマーカーに入れる。
マイナスの線も同じように取る。
何度もマーカーを付けたり外したりしていたら、レンズが落ちた。
ホットボンド少量では、固定できなかったようだ。
またマーカー側配線もハンダの所から外れた。
レンズは、透明ボンドをレンズの全周に塗り密着。
配線は、はんだ付けをし直し、根元部分をホットボンドで固めた。
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今度こそ、完成!
思ってたよりも明るい。
こりゃ、スモールランプより明るいかも。オイオイ(笑)
今回成功の原因は、反射板の存在に尽きるだろう。
そうなら、サイドウィンカーの改良にも使えるか?
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