チューニング日記 2007/07/22

これが見つからなくて作ったやつです。

 7月22日(日)
 休日の日曜日だと言うのに、10時半から始める事になってしまいました。
 理由は某地へステップWGNで、ヒマミーティングに行ってました。
 長期戦なのは分かってるけど、今日中にはたしてM/Tは載るの?

 先ずはクラッチ交換から。
 現在、フライホイール+クラッチの状態でエンジンブロックに付いてます。
 このままでもクラッチカバーは外せるが、エンジン載せ換え時に作ったフライホイール回り止めがどこを探しても見つかりません。
 所詮あんなもん、鉄板に穴を開けてサンダーで削れば出来るんだけど、それに掛ける時間が勿体ない。
 いつも置く場所を決めて置いたらと後悔しながら作った。
 50×25mmくらいの鉄板に10mmの穴を開け、もう一方をフライホイールのギヤと同じ形に削る。
 穴とギヤの距離が近過ぎると、フライホイールに掛からなくなるので、最初は少し遠めに削ってみる。
 エンジンブロックの取付穴から15mmくらい離れているので、M14より大きいナット1ヶを間に入れて、M14のボルトナットで挟む。

 だが、ギヤの高さが有り過ぎて、見るからに入らない。
 もう一度ギヤを削り、再び合わせて見るが、ボルトさえ入らない。
 さらに削り、どうにかボルトが入る。
 バリを金ヤスリで落とし、形を整える。
 かなりキツキツだけど、ボルトナットを通しナットで留め、クラッチカバーボルト6本を外すとクラッチカバーは外れた。
 クラッチディスクも落ちてくるので、気を付けて取り出す。
 削れたディスクのダストで手が真っ黒になる。
 次にフライホイールボルトM17 6本を外す。
 フライホイールのあの重さを仰向けの状態で受けるので、少し気を抜いて顔にでも落としたら大怪我になってしまう。
 両手を掛けて受ける。

赤い部分を見るとツライチでしょ。

 次に、以前から気になっていたオイル漏れ対策のために、エンジンブロックのリヤオイルシールを打ち込む。
 多分、生産ラインで組んだ時と、前回私が組んだ時のオイルシールの当たり位置が同じため、クランクシャフトの擦り減った位置にオイルシールが来て、漏れ出しているのではないかと考えられます。
 そこでこの前買って来た、オイルシール打ち込みスーパースペシャルツールのお出ましです。
 単なる塩ビ管なんですが、オイルシールをホームセンターに持参してピッタリのサイズを探して来たんです。
 塩ビ管を黒ボン号の下に潜って、リヤオイルシールに当て、ハンマーで叩きます。

こっちは、ほら、奥まで押し込んでるでしょ。

 上手く行き、目一杯奥まで入りました。
 これで、ここからの漏れは無くなったでしょう。

 次に怪しいのは、オイルパン周りからのにじみ。
 この辺は見るたびに濡れており、怪しい。
 フライホイールが降りて、ここをいじれるのはこの時を逃すと当分無い。
 パーツクリーナーを吹き付け、乾くのを待って、ドライブジョイシールパッキンブラックを継ぎ目全周に塗り付けます。
 これで、ここからの漏れも止まるでしょう。


フライホイールのクラッチ板当たり面は滑ったせいでピカピカ。

 外したクラッチの状態を見てみる。
 組む前に測った、クラッチディスクの片側の厚さ2.9mmが1.8mmに減っている。
 また、フライホイールのクラッチディスク当たり面は、明らかに減って、渕とは段差が付いている。
 クラッチカバーのレリーズベアリング当たり面も同じく削れている。

黄色いサビは凄いが、当たり面は減っておらず、インプットシャフトベアリングも生きている。

 かなりの間放置されていてサビサビのスペアエンジンに付いていたフライホイールの状態を見てみる。
 カバーを外してみると、カバーが付いていたのが幸いしたのか、中やクラッチ取付ボルト穴はきれい。
 フライホイール当たり面は段差も無く、明らかにこちらの方が状態は良い。
 これを使う事に決め、外側のサビを落とす。
 鉄ブラシでゴシゴシ。
 まあこんなもんでしょう。
 全体にパーツクリーナーを吹き掛ける。

これでもよっぽどサビ落とししたんだよ。(笑)

 クランクシャフトリヤエンドのフライホイール取付ボルト穴をパーツクリーナーで洗浄し、フライホイールをはめ込む。
 ボルトにゆるみ止め剤を塗り、均等に締め込んで行く。

「伝達くんメタル」装着完了。

 クラッチディスクに表裏があるので、クラッチ当たり面より出っ張った面がフロント側、つまりフライホイールの内側に収まるように向けて置いとく。
 その上に、クラッチカバーを被せ、ボルトをユルユルにしといて、ディスクを中央に動かし、ボルトを本締め。

洗剤でゴシゴシ。すっげー汚れで床は真っ黒。

 M/T全体を食器用洗剤で洗う。
 レリーズベアリングを新品に交換。
 グリスアップしてはめるが、動きが何か悪い。
 ラインでM/Tを組んだ時のコーキングが、レリーズベアリングのスライドする部分にはみ出て、抵抗になるようだ。
 はみ出ている部分を爪で掻き取ると、動きは良くなった。
 しかしこの部分は、12万kmを越えたせいかそれともこのコーキングのせいか偏磨耗しているようだ。
   スプライン、レリーズベアリングスライド部分にもモリブデングリースを塗り、エンジン、M/T合体の準備をする。
 M/Tを黒ボン号下に移動し、ジャッキの上に載せる。
 徐々に上げるが何か引っ掛かり上がらない。
 クラッチレリーズアームがボディに当たってます。
 一度降ろして外すしかありません。
 下げていくと傾いて、リヤ側が下に着地してしまい、プロペラシャフトの穴から赤いM/Tオイルがこぼれ出してしまった。
 慌ててリヤを持ち上げるが、手や床はオイルだらけ。
 ジャッキから降ろし、ボディ下から出し、アームを外します。
 床を布で拭き、M/Tをもう一度ボディ下に移し、ジャッキの上に載せ上げます。
 上げて行って、いざ合体と言う所で、何か挟まって入りません。
 フライホイール回り止めを外すのを忘れてました。
 急いで外し、再挑戦。
 やはり3cmまで近づくとこれ以上入りません。
 多分ディスクとM/Tのスプラインが噛み合わないのかもしれません。
 クランクシャフトフロント側のボルトにメガネを掛け少し回してから突っ込んでみますが、やはり駄目。

 

品番は合ってる。スプラインにも入るのに何故?

 もしかしたら、クラッチディスクが発注したのと違っていて、スプラインに入らない品物が来たのかもしれない。
 M/Tを降ろし、クラッチカバーを外し、ディスクを取り出してM/Tに合わせてみます。
 ちゃんと入ります。

 そうなるとクラッチディスクのセンター合わせが怪しい。
 この穴に人差し指は入るので、中に入れて奥にあるフライホイールインプットシャフトベアリングの中央に合わせカバーを取付ける。
 もう一度M/T側のグリスアップを確認後、M/T合体を試みます。
 だが、またも無理です。

   何か挟まっていないか見回しますが、挟みそうな物はありません。

センター出し。SST

 もう一度センター合わせをし直すしかありません。
 指と言う柔らかな物でなく、硬い物で合わせたい。
 探すとタップハンドルのカバーがクラッチディスクの穴にはまります。
 中に穴があるので、ここにボルトを差して、ガムテープを少し巻けばちょうど良いツールになりそう。
 外してある使わないフライホイールとクラッチディスクで試してみると、良い感じです。
 実際、車載の方をやってみると、ちょっとボルトが動く気がしますが、ほぼセンターは出てるはずです。

ばっちりど真ん中。のはず・・・。

 3度目の挑戦。
 ジャッキアップし突っ込みますが、やはり駄目。
 最後まで入ってくれません。
 前に強化クラッチを組んだ時は一発で奥まではまったのに。
 ジャッキをちょっと下げようと、レバーでリリースを回した所、いきなり全解除になって降りてきます。
 思わず壊したくないんで手を出し支えますが、ジャッキを少し上げないと落としてしまいます。
 パニくって思わず雄叫びを上げる黒ボン。(爆)
 「うおーーーーぉーーーー!!!」
 閑静な住宅街に響く大声。

 何事かと思ったのでしょう、隣人が飛び出して来ました。
 車いじりしていて、下敷きになったと思ったのでしょう。
 妻も出て来てジャッキを上げてもらい命拾い。
 隣人にも頭を下げました。

 思わぬ失態をしでかしてしまいましたが、このままでは修理工場に持って行く事も出来ず、どうにもなりません。
 さすがにいつも私の車いじりに無関心な妻でさえ、心配して付き合ってくれてます。

   気を取り直して、もう一度挑戦。
 初歩段階は無事クリアーし、残り3cm。
 若干上げたり下げたりしながら両手でM/Tを揺すり、残り1cmまでたどり着きましたが、その先がどうにもこうにも入りません。
 インプットシャフトベアリングの穴が渋いのかもしれません。

無理矢理締め込む。ちから技!

 こうなったら無理にでも突っ込む。
 取付けボルト4ヶ所のうち、上の2本はボルトで掛かります。
 下の2本はエンジンブロックに貫通ボルトで留まっており、ナットは掛かりません。
 上の2本を均等に締め込んでいって、もし下のが掛かれば、強引に合体させる作戦です。
 上の2本を片側づつ締め込みますが、下は離れたまま。
 ジャッキを少しづつ上げたり、下げたりして入射角を調整して試みます。
 左下は直ぐに掛かるようになり、締めて近づけ、右下もようやく掛かって来たがかなり斜めってます。
 右下だけを掛けて置き、他の3本を緩め、再度均等に締め込み真っ直ぐに突っ込みます。
 苦労に苦労を重ね、体力も気力も燃え尽きた末の、合体完了です。
 ジャッキを外すべく、M/Tマウントを付ける。



一瞬「死が頭をよぎりました。」笑

 しかし、まだやる事はたくさんある。
 M/T関係で残った事は、クラッチケーブルの接続。
 クラッチレリーズアームをここに納めるために外したんで、それの取付け。
 あれ?レバーの角度ってどのくらいだったっけ。
 スプラインが切ってあるんで、真下に向くよう組んで、ケーブルを繋いで調整ボルトを目一杯締めこんでるんですが、クラッチペダルには反応なし。
 確かアーム取付シャフトに合わせマークがあったんで、見ときましょう。
 だが車載状態では直に見れない角度です。
 ミニ手鏡で映しますが、良く分からん。
 結局ケーブルをもう少し引いた状態にすれば良い訳で、1ノッチリヤ側に傾けて取付け。
 調整ボルトを締め、クラッチペダルを踏み込むと切れました。
 あとは、ペダルの高さを調整ボルトで微調整。

 あれだけ無理して突っ込んだ割りに、ちゃんと切れてるようで、ホッ。

 キリが良いんで今日は終わりにします。
 それにしても今日のM/T合体には泣かされました。
 故に、身体も心もボロボロです。

 早く寝ます。

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